会山行紀行文 2021年
5/4(火)
晴れ
(あらかわやま)
荒川山(コマタ)

634m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
No−14 グレード:C上  11名
 担当リーダー 2097 T/Y (男性3名・女性8名) (写真)2097T/Y 2055M/K
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:05)=剣竜峡登山口駐車場(7:58-8:14)…奥の院(8:30)…スズメノロ(9:09)…焼山(9:42)…コマタ山頂(10:35-11:24)
…穴マクリ展望場所(11:55)…花の木平登山口(13:13)…林道新発田南部線・ショートカット路…剣竜峡登山口駐車場(13:51)=新潟駅南口(15:10)
≪紀行文≫
〜〜〜五頭連峰北端の荒川山、快晴の穴マクリの展望台から残雪の二王子岳・飯豊連峰を展望〜〜〜

 当初計画した4/29が1日雨予報で5/3に、さらに晴れ予報の5/4に延期し、最終的に11名の参加があり実施した。
 新潟駅から11名を乗せたマイクロバスは新潟駅7時5分出発、剣竜峡登山口駐車場に7:58到着。

 荒川山(コマタ)は、五頭連峰北端の金鉢山と真木山の中間にあり、五頭連峰の稜線である山並みの一周約6qの、10数年前に切り開かれた荒川剣龍峡登山道である。
 荒川集落を東西に流れる荒川川に沿って市道山の神線を3.7q、車で10分上ると、上流に、名勝「剣龍峡」に着く。

 五頭県立自然公園の北端に位置する「剣龍峡」は、巨大な石畳の岩石その岩間を流れる清流、鬱蒼とした杉木立や広樹林の多く天然の公園である。
   歩いたコース(クリックで拡大)
剣竜峡登山口駐車場で登山準備 荒川剣龍峡登山口へ 早速急登からスタート(M/K)
山の神奥の院到着、休憩 山の神奥の院からの見晴らし 荒川山までは平坦な新緑のブナ林が続く

 剣龍峡の駐車場で登山準備し、剣龍峡の橋を渡って登山口に。ロープが張ってある一の坂、二の坂、三の坂の岩場道急坂を登り超えるとそこには地域の信仰厚い「山の神奥の院」の祠が鎮座している、ここで休憩し涼風にあたり越後平野を眺める。

この「奥の院」を後にすると尾根道に沿って緩やかな登りと急登が交互に始まる。しばらくは周囲の眺望が遮られ広葉樹林や杉林を縫うようにして登るが、心地よい汗がにじんでくる。やがて40分も歩くとスズメノ口に着き休憩。時折、静寂の中にも澄み渡る野鳥の鳴き声も聞こえてくる。
スズメノ口で休憩 焼山直前の急登(M/K) 焼山到着
焼山からは眼前に大きな金鉢山 頂上まで20分手前のコマタ到着 ブナの新緑を味わいながら歩く

 この山は、標高400〜600mの低山であるが、以外に高山植物の宝庫でもあるそうで、尾根道には春にはイワウチワ、カンアオイ、イワカガミ等もみられ、林間には雪割草やエビネもあるとのこと。
スズメノ口から再び広葉樹林が続き、木道階段が随所に整備されており比較的登りやすい登山道である。

 ゆっくり登って30分強もすると360度の大パノラマが見え、標高540mの焼山の頂きにくる。日本海沿いの北方向に朝日連峰、更に北東に目を移すと、二王子岳と北股岳、飯豊山,御西岳、大日岳の飯豊連峰が、手前には下山に歩く尾根の稜線が見える。すぐ南方の眼前には、大きな金鉢山が迫ってくる。西方には、越後平野、新潟市、佐渡島も水平線に浮かんで見える。素晴らしい眺望に恵まれている。しばらく、休憩して眺望を楽しむ。
堀切水場(分水嶺)に到着 堀切水場の左にあるアルミはしごを登る 頂上直前の最後の急登
 頂上に到着
頂上で昼食 頂上で集合写真

 焼山頂上を下り、ムサワ(カツラノマへの分岐点)経由約30分弱でコマタ到着。東尾根道を10分程度歩くと、この登山コース唯一の水場である堀切(分水嶺)にでる。飲料水が切れたら水筒に汲むのも良いようだ。但し急斜面なので雨の日や濡れている時は注意が必要である。

 堀切(分水嶺)からアルミはしごが掛けられているので登り、ここから急坂を17分ほど登ると荒川山の最高峰、標高634mの荒川山(コマタ)の山頂に着く。金鉢山の三角点になっている。
 頂上から最近雪が降ったのか雪をかぶった飯豊連峰  越後平野、新潟市  下山開始
 下山直後から激下りで根が張って苦労する 断崖鎖場方面に内の倉ダム・二王子岳・北股岳が見えた  断崖にでる、この山唯一のハリ沢の鎖場

 荒川山(コマタ)で昼食・休憩し、稜線に沿ってアップダゥンを繰り返しながら17分もすると断崖にでる。この山唯一のハリ沢の鎖場に到着する。ここを過ぎれば比較的平坦な道となり11分ほど歩くと穴マクリの展望台が見えてくる。焼山頂上の眺望よりも一味違った眺めである。そこから見える山々の説明看板があり、正面の眼下に内ノ倉ダムが現れ、二王子岳、焼峰山がより近くに見え、右手上には赤谷、三川方面も見え、俎倉山、蒜場山も近くに映える。右奥には最近雪が降ったのか白く雪をかぶった飯豊連邦が見える。
 断崖鎖場から振り返って真ん中の山が荒川山  穴マクリの展望台に到着  穴マクリから展望できる山々の説明看板
左から二王子山・二本木山・高知山・滝沢峰・地神山・門内岳・北股岳・赤津山・飯豊本山・大日岳・薬師岳・焼峰山・烏帽子岳・蒜場山

 穴マクリの展望台を北に平坦な道を進み、樹齢200年(推定)のケヤキやブナの根曲がり大木を見ながら、荒川川の源流である花の木平沢を眼下に歩き、上藤沢(カミトゾウ)に着く。

 ここから広域基幹林道南部線に面した花の木平登山口まで一気に下れば15分弱で着く。

 花の木平登山口に13:13到着。
 
   新緑の中、下山
花の木平登山口まであと10分の所に安産岩  続いて夫婦杉が  花の木平登山口に到着

 広域基幹林道南部線が解放されていれば、下山口近くでバスを待たせているが、今回は落石などで5月中旬を目途に開放するとのことなので、剣竜峡登山口駐車場まで3か所ショートカット路を歩いて剣竜峡登山口駐車場に13:51到着。着替え後、荒川剣龍峡を見学した。
花の木平登山口から林道南部線少し歩いてカット路入口  2つ目のカット路入口  2つ目のカット路出口
 3つ目のカット路入口  3つ目のカット路出口 剣竜峡登山口駐車場到着